もう一人の自分をつくれば、強い味方になる
皆さんは辛くて苦しい時や、人生に悩んだ時、どうしていますか?
家族や親友に相談するか、それともネットの中へ答えを探しにいったりするんじゃないでしょうか。
でも、家族や親友、それにネットの中の言葉は、多少の慰めや気付きを得ることは出来ても、
明確な答えを見つけることは、あまりできない様な気がします。
そんな時は、心の中にもう一人の自分を意識して相談するのがいいと思います。
勉強不足で知らないことがあるとか、考え方やテクニックを身につけたいという問題であれば、
知っている人に聞くとか、ネットで探せば大体、望む答えは見つけられます。
しかし、苦しみや絶望、怒りや恨みのような感情から出てくるような悩みの場合、自分以外の人が
解決することは難しいと思います。
仮に自分以外の人に相談をしたとして、何に悩んでいるのかを正確に躊躇なく包み隠さず伝えることができるでしょうか。
意外と自分の悩みが曖昧だったり、遠慮や恥ずかしさもあり、信頼している人にでも言えないことはあるものです。
じゃ、どうすればいいのか、そんな時は自分に相談するんです。
心の中に、客観的に自分を見てくれるもう一人の自分の存在を意識するんです。
皆さんも心の中で無意識に、自問自答を繰り返していると思います、
それを意識的にやってみましょうということです。
頭の中であれこれ考えるのではなく本当に話しかけ、会話をするイメージです。
私は自分と対話することで、息子の死という苦しみと向き合ってきました。
結果として、悲しみは残っていますが苦しみからは解放されました。
結局、どんな悩みでも気付いていないだけで答えは自分の中にあるものです。
とはいえ、他人の意見やアドバイスは貴重なものです、耳を傾けましょう。
でも、この考え方にもメリットとデメリットがあると思います。
メリット
・本音をさらけ出すことができる
・気を遣う必要がないのでストレスがない
・自問自答により頭の中が整理される
・孤独を感じることはない
デメリット
・視野が狭くなる(考えが一方向に偏ってしまう)
・間違った判断に気付けないこともある(安易な妥協や無謀な挑戦)
・気持ちが不安定になる
・他人の意見を軽視する
もう一人の自分との会話は、遠慮や気遣いをする必要がないので本音をさらけだすことができ、
問題の核心を突くという点では有効です。
一方で、自分を客観的に見るのも限界があり、他人の目線ほど客観的にはなれませんし、
違った目線や気付きを得られにくいという面があります。
いろいろ書きましたが、やっぱりバランスが大事ですよね、もう一人の自分、そして他人とは上手に付き合っていきましょう。